毎日同じものを食べていても大丈夫?管理栄養士が詳しく解説!

「毎日同じものだけ食べて生活できたら楽なのに…」と思ったことはないでしょうか?
でも「同じものを食べつづけると体調に影響が出るかも」と心配になる方も多いと思います。

実は毎日同じものを食べ続けても大丈夫です。ただし何でも食べて良いわけではありません。毎日食べていいものには「ある決まり」があります。
今回は、同じものを食べ続けることのメリット・デメリットを管理栄養士が詳しく解説します。毎日食べるのにオススメの食品も紹介するのでぜひ最後までご覧ください。

目次

はじめに結論!

毎日同じものを食べてOK!ただし栄養バランスに気をつけることが大事。同じものを食べ続けることで時短・健康管理・ダイエット・節約が叶います。
毎日続くと飽きるなどのデメリットもあるので工夫しながら続けましょう。おすすめの食品は「完全食」です。

毎日同じものを食べ続けていいの?

毎日同じものを食べ続けることは問題ありません。ある調査によると、20代の一人暮らしでは、約81%が「毎日同じようなメニューの食事が続く」という結果も。多くの方が同じメニューを食べていることがわかります。
(出典:食生活と食意識に関する調査)
ただし食べ続けられるものであればなんでもOKなわけではありません。食事で気を付けるポイントは「栄養バランス」です

同じメニューが長期間続くと、特定の栄養素が足りずに栄養バランスが崩れてからだに悪影響になることも。だからこそ、毎日同じものを食べ続けるためには、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルの五大栄養素をバランスよくとるのがポイント。
しっかり栄養管理されている食事であれば、同じものを食べ続けても問題ありませんよ。

同じものを食べ続けている有名人を紹介

テレビで活躍中の有名人・スポーツ選手の中にも同じものをルーティンで食べ続けている人がたくさんいたので紹介します!

大谷翔平選手

メジャーリーガーの大谷翔平選手は毎食「ゆで卵を3個」必ず食べていたとWBCで一緒だった侍ジャパンの高橋宏斗投手が証言しています。他の食事の味付けもシンプルにして徹底した栄養管理だったそうです。

イチロー元野球選手

現役時代のイチロー選手は、毎朝カレーを食べていたのは有名な話。実は朝カレーはもうやめているのですが、現在は朝食に毎回「食パンとそうめん」を食べているそうです。

ローラ

食生活にこだわりが強いことが有名なローラは、朝起きたらホットレモンジュース、ランチは手作りの定食と決めているそう。アメリカのロサンゼルスに移住してからはヴィーガンにも注目し、食材の8割は植物由来、2割は魚類にするというこだわりです。

浜辺美波

女優として数々の名作に出演中の浜辺美波は、朝ごはんにお味噌汁とお肉、あとはハマっている干し柿を毎日食べるのをルーティンにしているのだそう。朝にタンパク質・野菜をしっかり食べて、逆に夜をセーブしてカロリーをコントロールしていましたよ。

なかやまきんに君

トレーニングを欠かさない、なかやまきんに君は朝起きたらプロテインを飲み、その30分後に鶏肉と野菜を食べ続けているそう。鶏肉と野菜は毎日食べていると公言されています。からだ作りのために食事メニューもかなり意識していますね。

毎日同じものを食べ続けるには、どんな食事がいい?

実際に栄養バランスがとれた食事ってどんなの?と疑問に思いますよね。ここでは、毎日同じものを食べ続けるために必要な五大栄養素をバランスよくとれる食事とはどのような食事なのか例もあわせて紹介します。

主菜・副菜・汁物のバランスを大切に


栄養バランスのとれた食生活には、主菜・副菜・汁物の組み合わせがカギです。毎日同じ食材でも、これらをバランスよく摂ることで様々な栄養を取り入れることができます。

例:主菜:鶏の照り焼き/副菜:ほうれん草のお浸し/汁物:具沢山みそ汁

タンパク質を忘れずに

タンパク質(プロテイン)はボディメンテナンスに欠かせない栄養素のひとつ。意識しないと不足しやすい栄養素なので、忘れずにとりましょう。
タンパク質は体の修復や筋肉を作るために必要です。タンパク質が足りずに筋肉量が減ってしまうと代謝や運動機能が低下してパフォーマンスが下がってしまいます。タンパク質が豊富な肉や魚、卵に豆腐などを摂り入れて、バランスの取れた食事にしましょう。

例:鮭のムニエル、鶏肉の塩麹焼き など

主食もバリエーションを

毎日のなかで主食にバリエーションを持たせると、摂れる栄養価も変わります。朝食は玄米パン、昼はご飯、夜は麺類など。主食を変えるだけでもいつも同じ食事でも変化がついて飽きにくく、食事への楽しみも増えますよ。主食の中でも栄養価が比較的高い、玄米やそばなども積極的に取り入れてみてください。

食事を楽しむ心

最後に大切なのは、食事を楽しむこと。同じものを食べても、味わい深い料理を心がけることで、食事が豊かな時間に変わります。

毎日同じものを食べるときでも、バランスの取れた食事を心がけてみましょう。和食のように季節感を大切にしつつ、栄養を摂ることができる料理がたくさんあります。健康的で美味しい食生活を楽しんでくださいね!

毎日同じものを食べるメリット

毎日同じものを食べることにはいくつかのメリットがあります。

準備がかんたん

忙しい日々には、同じ献立を続けることで料理の手間が省けます。毎日同じ食材、食事内容にすることで、献立を考える手間や食事の準備が簡単で効率的!
同じメニューを作るのに慣れると調理時間も一気に短縮可能。忙しい日々の中でもストレスなく食事をとれますよ。

栄養管理がしやすい

同じ献立を続けることで、摂取カロリーや栄養バランスを管理しやすくなります。一度栄養バランスがとれた献立を作ってしまえば、それを食べ続けることで毎日栄養管理ができていることに繋がります。

普段の食事では深く意識しない方も多いかもしれません。しかし、同じものを毎日食べる続けることで、自分の食事に対する意識が高まる効果があります。どういう食材を摂るか、どれくらいの量が良いかを考えることで、健康的な食習慣を身につけるきっかけにもなるんです。
栄養管理は、健康管理だけでなくボディメンテナンスとしても食事コントロールがしやすくなるでしょう。

ダイエットになる

毎日栄養バランスがとれたものを同じものを食べることで、ダイエット効果も期待できます。毎日、適正なカロリーの食事を取り続ければ自然に栄養過多を防げます。
また塩分・脂質などの取りすぎ防止にもなり、健康的なダイエットにつながりますよ。

食費の節約

同じメニューと決めておけば、計画立てて食材を買うことができて食費の節約にもなります。スーパーに行くと、つい特売品を大量に買ってしまって余らせた経験はありませんか?

毎日同じものを食べると決めていれば、いつもの食材を必要な分だけ買えばよいので無駄な食材を買わずに済み、食品ロスも減らせます。普段頻繁に買い出しに出かけている方は、トータルの食費がかなり節約できるでしょう。

毎日同じものを食べるデメリット

一方で、毎日同じものを食べることにはいくつかのデメリットも考えられます。

飽きる

長期間同じものを食べ続けることの最大のデメリットは同じ食事に飽きてしまうことです。食べる行為は人の楽しみの一つ。今日も明日も明後日も、ずーっと同じ食事だと食べる楽しみが減少。最悪の場合、食事そのものが嫌になる可能性があります。
ちょっとでも食事が楽しくなくなってきたかもと思ったら、以下を試してみてください。

  • いつもと違う場所・空間で食べる
  • 少し薬味やスパイスを加えて味に深みを出す
  • 家族・友人などと一緒に食べる

いつもと違う場所で食べると気分も変わり食べたくなることも。お弁当箱に詰めて外で食べるのもいいですね。また、味に変化を持たせることで食が進むことがありますよ。スパイスの他にお酢やレモン汁でさっぱりさせるのも良いでしょう。
いつも1人で食事しているなら、誰かと一緒に食卓を囲むのもおすすめ。友人との会話がはずめばいつものメニューでも楽しめることも!

それでもダメなら全く違う食事を楽しんでもOK!「絶対同じ食事にしなければ」と無理に縛られすぎずに、ご自身が「食事は楽しい」と思えるペースで取り入れてくださいね。

栄養不足・過多のリスク

万が一、始めから食事メニューの栄養管理ができていないと将来的に栄養不足または栄養過多になる危険があります。
「同じものを食べるぞ!」と決めた時点で、最初にしっかり栄養バランスを考えた献立作りが必要!少しでもバランスが崩れたメニューを毎日続けると、徐々に特定の栄養素が不足・過多によって負担になり、なんらかの身体トラブルが起きることも。
毎日同じものを食べるという目標を立てた段階で、しっかりと栄養計算をした献立を考えてくださいね。

和食洋食
朝食ごはん
味噌汁(豆腐とわかめ)
納豆
鮭の塩焼き
ほうれん草のおひたし
スクランブルエッグ
ベーコン
全粒粉パントースト
フルーツヨーグルト
オレンジジュース
昼食おろしポン酢うどん
鶏の照り焼き
筑前煮
グリーンサラダ
ローストチキンサンドイッチ
コンソメ野菜スープ
夕食ごはん
つみれのすまし汁
豚しゃぶサラダ
お浸し(なめこ、小松菜)
グリルドサーモン
グリル野菜アーモンド添え(ズッキーニ、パプリカ、オニオンなど)
マッシュポテト
栄養バランスを考えた献立の一例

毎日同じものを食べるなら「完全食」がおすすめ

毎日同じものを食べ続けるために栄養バランスのよい献立を考えるのはちょっと無理かも・・。
そういう方におすすめなのが「完全食(完全栄養食)」です。完全食は、人が生きるために必要な五大栄養素がバランス良く含まれた食品のこと。

完全食が毎日食べ続けるのにおすすめな理由

  • 栄養管理が簡単
  • 時短で手間いらず
  • バリエーションがあり飽きにくい

完全栄養食は、必要な栄養素がバランス良く考えられています。毎日同じものを食べるために不可欠な「栄養バランスが整った献立」を考える必要もありません。買って食べるだけですぐにカロリーや栄養の摂取量を簡単にコントロールできます。栄養不足の心配が少なく、健康的な体作りをサポートしてくれますよ。

調理の準備や料理時間を省けるのがうれしいポイント。時間を気にせず、毎日の食事を手軽に準備できます。忙しい日々にピッタリですね!

同じものを食べ続ける難関は「飽きる」こと。でも完全栄養食なら、多様なフレーバーや種類を選べます。味わいや食感を楽しみながら、食事のバリエーションを確保できますよ!

完全食の種類

  1. 食事タイプ:ごはん、パスタ、カレー、味噌汁など
  2. スナックタイプ:パン、クッキー、グミ、アイスなど
  3. ドリンクタイプ:水に溶かして飲む粉末、そのまま飲めるペットボトル飲料など

ぜひ、ご自身のお気に入りの完全食を見つけてみてくださいね。

すでに毎日完全食を取り入れている方に多く食べられているのが「ベースブレッド」

https://twitter.com/myao_ringo/status/1694938174995468777
https://twitter.com/booboo_pupu/status/1693196391731110128


ベースブレッドは定期購入でお得に買えるので毎日食べ続けたい方にピッタリですよ!

まとめ

今回は、毎日同じものを食べて大丈夫なのかという疑問に徹底的に解説しました。

健康的に同じものを食べ続けるポイントは次の2点。

  • 栄養バランスのとれたメニューを始めに考えること
  • 飽きが来ないように対策すること

毎日同じものを食べるのは、時には便利で効率的。でも栄養バランスや食事の楽しさを忘れずに、工夫してみてくださいね。
手軽に準備できる完全食も取り入れてあなたの体に必要な栄養をしっかり取りながら、美味しい食事を楽しんでいきましょう!

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この記事を書いた人

東京都内在住の管理栄養士。管理栄養士歴12年。国公立栄養健康学科大学院修了後、食品メーカーにて6年間、健康食品・化粧品会社にて6年間、一貫して商品企画・マーケティング職に従事し、延べ200品目以上の商品開発をおこなってきました。
世界各地の機能性栄養成分の開発にも携わり、食品の新しい可能性を見つけて世に発信し続けています。
現在は二児の母(1歳・3歳)として、子育てに奮闘しながら、管理栄養士兼Webライターとして各メディアで活躍しています。

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