好き嫌いが多い子供には「完全食」が効果的!?オススメと注意点を解説。

あなたは子どもにこのような悩みはありませんか?

「好き嫌いが多くて栄養バランスが心配」
「食が細くてちゃんと成長できてないかも」

実はこの悩みは、日々の食事に完全食を取り入れることで解決できるかもしれません。

今回は、子どもにおすすめの完全食を紹介します。完全食を嫌がった時の対処法や与える時の注意点も合わせて解説するのでぜひ最後までお読みください。

目次

完全食とは?

完全食とは、1日に必要な栄養素(必須栄養素)が過不足なくバランスよく配合されている食品のことです。

昔は、卵や納豆、牛乳など、栄養価が高く栄養バランスの良い食材のことを「完全食」と呼んでいました。最近では、全ての必須栄養素が入った加工食品を完全食と呼んでいます。

完全食は、厚生労働省が定めた食事摂取基準に沿って、1日に必要な栄養素の1/3が1食でとれるように作られています。

今では様々な企業が完全食を販売しており、食品タイプごとに食事タイプ、スナックタイプ、ドリンクタイプの3種類あります。

完全食でどれくらい栄養がとれるのか?

完全食は基本的に成人向けに栄養素が設定されていますが、それぞれの栄養素のバランスは大人も子どももほとんど変わらないので、食べる量を調整すれば子どもでも問題なく食べられます。

例えば、6~7歳の子どもの場合、大人1食分の1/2量をとれば、ほぼ過不足なく子ども1食分の栄養素を摂ることができます。
例えば、ベースブレッドは大人1食分が2袋なので、子どもには1袋にするとよいでしょう。上限量がある栄養素(一部のビタミンやミネラルなど)も、過剰摂取になる心配もありません。

ただし完全食は摂取エネルギーが少ない場合が多く、だいたい必要量の10%程度しか摂ることができません。子どもは大人よりも体重当たりのエネルギー消費量が多いので、バナナ1本をプラスするなどでエネルギーの調整をしてあげてくださいね。

おすすめの完全食

完全食は食形態ごとに大きく分けて3種類あります。

  1. 食事タイプ:ごはん、パスタ、カレー、味噌汁など
  2. スナックタイプ:パン、クッキー、グミ、アイスなど
  3. ドリンクタイプ:水に溶かして飲む粉末、そのまま飲めるペットボトル飲料など

こどもにおすすめなのは「食事タイプ」と「スナックタイプ」です。それぞれオススメの完全食をご紹介します。

もがな完全栄養レトルトカレー

もがな完全栄養レトルトカレーは、5大必須栄養素、31種類の栄養をバランスよく配合した健康バランス食です。一般的なレトルトカレーでは補えない栄養素は、スーパーフードなどの厳選された健康食材から補給。さらに18種類の雑穀入りで、旨みと栄養がたっぷり入った栄養満点のカレーです!

https://twitter.com/MiUPa/status/1229616549796839424

大好きなカレーで栄養が摂れるので、好き嫌いが多い子どもでもパクパク食べてくれるのはうれしいですね。

ベースフードパスタ

ベースフードバスタは、26種のビタミン&ミネラル、約30gのたんぱく質、約6gの食物繊維など 、栄養素がぎゅっとつまった完全栄養の主食です。

選べる2種類のラインナップ

  • アジアン:焼きそばやまぜそばにぴったりの細麺
  • フィットチーネ:もちもち食感で食べ応えたっぷりの平打ち麺

どちらも湯で時間1〜2分と手早く調理できるのもうれしいポイントです。

ベースパスタにかけるソースは、別売りの特製ソースがオススメ!ボロネーゼとまぜそばの2種類あり、それぞれ具がたっぷり入っていてベースパスタとの相性バッチリです。ただし、まぜそばはピリ辛なので、小さい子どもはボロネーゼソースの方が食べやすいでしょう。

初めて試すなら、ベースブレッドと合わせてスターターセット(パン10袋&パスタ4袋セット)がお得ですよ。

ベースブレッドスターターセット内容

  • BASE BREAD ミニ食パン・レーズン、リッチ、チョコレート、メープル、カレー【各2袋】
  • BASE PASTA アジアン、フェットチーネ【各2袋】

冷凍完全メシ

大手食品メーカーの日清食品から販売されている完全メシ。中でも冷凍タイプは、普段の食事のようで完全食とは思えないと好評です。

牛丼、カレー、オムライス、ナポリタンなど子どもに人気のメニューも豊富。どれも1食当たり33種の栄養素が摂れて、炭水化物・タンパク質・脂質のバランスが整っています。

ただし、1食当たり650円程度と他の完全食よりも価格が高めなので買う時は注意してください!

ベースブレッド

ベースブレッドは26種のビタミン&ミネラル、10g以上のたんぱく質 、食物繊維など 、からだに必要な栄養素がぎゅっとつまった完全栄養パン。食事の準備時間ゼロですぐに食べられるので時間がない時にもピッタリ。「からだにいい」「おいしい」「かんたん」が揃った食品です。

https://twitter.com/kuruppocawaii/status/1701026885554315538
https://twitter.com/hahazum/status/1527806283054981120

ママだって楽したい!という気持ちに答えてくれるアイテムですね。種類も豊富で、現在8種類あります。完食してもらえると嬉しいですよね。

チョコレートやメープル味など、甘くて子どもが好きな味もラインナップ。ご飯を食べてくれない子どもにも、菓子パンのように食べられますよ。

どの味が好みかわからない時は、公式サイトで初回お試しのスタートセットがオススメ!
スタートセットなら、16個のパンが20%OFFの3040円(1個あたり190円)でお試しできます。

ベースブレッドスターターセット内容

  • BASE BREAD ミニ食パン・プレーン、ミニ食パン・レーズン、リッチ、メープル、シナモン、カレー【各2袋】
  • チョコレート【4袋】

コンビニで買うよりも公式サイトでは1袋当たり80~90円安く買えるので経済的ですね。

COMPアイス

日本ではじめて完全食を作り人気となった「COMP」(コンプ)のアイスクリームタイプ。豆乳・アーモンドの香りが特徴のソイミルク風味の栄養価とおいしさを両立させたアイスです。

毎日の食事に取り入れるのではなく、ご褒美としてなど特別な時に与えるのがおすすめです。どうしてもご飯を食べてくれずに心配なときでも、甘いアイスなら食べてくれる確率もあがりますよね。
体調が悪く、思うように食事がとれないときも大活躍しますよ。お守りがてら常備しておくのも良いでしょう。

完全食を取り入れるメリット

ここまで、子どもにおすすめの完全食を紹介してきましたが、実際に子どもの食事に完全食を取り入れる際、どんなメリットがあるのか解説します。

完全食を子どもの食事に取り入れるメリット

  • 栄養バランスが確保される
  • 健康的な体重管理ができる
  • 時短になる
  • 親も精神的に楽できる

やはり一番のメリットは、子どもに必要な栄養素を適切にバランスよく摂れることが最大のメリット。子どもの成長と発達に必要な栄養が不足するリスクを低減できます。

完全食は調理や食事の準備にかかる時間を大幅に短縮できます。忙しい日々の中で、食事の準備や片付けにかかる時間を節約できるのはうれしいですね。

完全食は栄養素を補うだけでなく、過剰摂取も予防できるメリットがあります。食べ過ぎで困っている子どもに対してもカロリーコントロールがしやすく、肥満や体重管理のサポートに役立ちますよ。

大切な子どものために、しっかり栄養をとってもらいたいというのは親として当然想うこと。でも毎食自ら献立を考えてそれを実践するのは、とても難しく労力がかかります。せっかく考えて一生懸命作った料理も「また食べてくれなかった」となると精神的にもツラいですよね。

でも、完全食なら手間もかからずに栄養満点の食事を提供できます。完全食を候補に入れることで、みなさんの日々の悩みを解決して、気持ちを楽にしてくれますよ。

子どもが完全食を嫌がったときの対処法

メリットの多い完全食ですが、子どもが完全食を食べたくないと拒んでしまうこともあるかもしれません。そんな時の対処法をご紹介します。

子供が完全食を嫌がった時の対処法

  • まずは少量ずつ活用する
  • 見た目を工夫する
  • 一緒に手伝いをさせる
  • 食事の時間を楽しむ

まずは少量ずつ活用する

いきなり完全食を出しても普段と違う食事に驚いて食べてくれない場合があるかもしれません。まずは普段の食事から一部だけを完全食に変えるなど、少量ずつ活用することで慣れて食べてくれるようになります。

急いで完全食に移行する必要はありません。子どもが完全食を受け入れるまで、焦らずに時間をかけて適応させることが大切ですよ。

見た目を工夫する

見た目で完全食を拒んでしまった場合は、子どもの興味を引くような見た目にすると、食べてくれる確率が上がります。例えば、子どもの好きな食材や、彩り豊かな野菜やフルーツをトッピングとして追加するなど。色鮮やかな見た目は、自律神経も刺激されて、料理が美味しく見え、食欲がわいてきますよ。

ベースブレッドなら、お気に入りのジャムを塗ったり、好きな具材を挟んでサンドウィッチするのもおすすめ。アレンジの幅は広いので色々チャレンジしてみてくださいね。

一緒に手伝いをさせる

また食事の準備を手伝わせることで、食べることに対する興味を高められます。どの味にするか一緒に選んだり、ご飯をよそうのを手伝ったり、お皿を用意するなどでも良いでしょう。完全食は準備が簡単なので全部子ども本人にやってもらうのも良いですね。

少しでも準備に関わることで、「自分が作った」という気持ちが芽生えて食べることができるようになりますよ。

食事の時間を楽しむ

食事は大切なコミュニケーションの場です。家族と一緒に食事をとる時間を楽しめる特別なものにしましょう。完全食を食べてくれないからとイライラした態度を出してしまうと、一層子どもは嫌がってしまいます。食事中は楽しい会話を取り入れ、プレッシャーをかけずにリラックスした雰囲気を作ってくださいね。

子どもに完全食を与えるときの注意点・気をつけること

完全食は、基本的に子どもが食べても大丈夫な食品です。ただし、完全食を食べる上で次の場合は注意が必要です。

  • 乳幼児の場合
  • アレルゲンを確認する
  • 取りすぎない方が良い成分を確認する
  • 噛む回数を意識する
  • コミュニケーションをしっかりとる

乳幼児の場合

咀嚼機能、消化器官が発達段階の乳幼児に対して、完全食をそのまま与えることは子供にとって身体の負担になることも。特に「はちみつ」を使った完全食は3歳まで与えてはいけません。完全食を与える際は、月齢ごとに以下を参考にしてください。

0~1歳

消化器官も未発達なので完全食をあげることは控えてください。この月齢は食べるのに慣れる時期。食事を思うように食べてくれなくても気にすることはありませんよ。

1〜1歳半

離乳食の完了期といわれる1歳~1歳半頃には、やわらかく煮込んだものをスプーン1杯ずつ、様子をみながら食べさせてください。量は1/3程度が目安です。揚げ物は控え、味が濃いと感じる完全食はお湯で薄めてから与えてください。

1歳半〜3歳

しっかりと噛めるようになる1歳半~3歳頃には、通常よりやわらかくゆでたものを、咀嚼を教えながら1/3~半量程度食べさせてください。味が濃いと感じる完全食はお湯で薄めてから与えてください。おとなと同じかたさを食べられるのは、3歳以降となります。

アレルゲンを確認する

子どもにアレルギーがある場合は、原材料に使われていないか、アレルゲン物質と同じ製造ラインで作られていないかをしっかりチェックしましょう。

特にパンやパスタに関しては小麦粉をつかっている製品がほとんどなので、小麦アレルギーの子供へ与える際は注意してください。普段の食事でも気をつけていることだと思いますが、完全食を与える時にも普段と同じくしっかりチェックしてくださいね。

摂りすぎない方が良い成分を確認する

栄養豊富な完全食。体に必要な栄養素ですが、一気に摂りすぎるとお腹がゆるくなることがあります。

特にオリゴ糖や食物繊維が多く含まれている食品はお腹がゆるくなりやすいです。個人差が大きいので、子供の体調・体格に合わせて少量ずつ与えはじめ、様子をみて徐々に量を増やしていくのがおすすめですよ。

噛む回数を意識する

完全食は、少量で栄養が摂れるメリットがある反面、咀嚼回数が減るリスクもあります。よく噛んで食べることで、顎の骨の発達や、脳へも良い刺激になり運動神経の発達や成長ホルモン促進に繋がります。

完全食を食べるときもよく噛むように促してください。また食事以外でも口を開けて閉じる運動を取り入れることで、簡単にお口の体操ができておすすめです。

コミュニケーションをしっかりとる

食事は家族の大切なコミュニケーションの場になります。最近は、生活時間に合わせて家庭内でも食事を個々でとるケースも少なくありません。しかし、心も発達段階の子どもにとって、家族で楽しく食事の時間を過ごすことは精神的にも良い影響があるといわれています。

たとえ食事の内容を完全食に変えても、子どもとのコミュニケーションは忘れずにとりましょう。

どうしても食事の時間にコミュニケーションが取りづらいという方は、食事以外でじっくり子どもと向き合う時間をとってくださいね。完全食にすることで食事の準備の時間が短縮されるので、その分コミュニケーションの時間ができて新しい家族の時間がつくれるようになります。ぜひ完全食をうまく活用して、子どもとの大切な時間へと広げてください。

まとめ|子どもにも活用できる完全食

今回は、完全食について子どもへの活用方法や、嫌がったときの対処法について解説しました。

完全食は食が細い子どもや、好き嫌いが多い子どもに活用できる食品です。栄養バランスよい完全食を取り入れ、新しい家族の時間をつくることで、子どもの心とからだの栄養を満たしてあげてくださいね。

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この記事を書いた人

東京都内在住の管理栄養士。管理栄養士歴12年。国公立栄養健康学科大学院修了後、食品メーカーにて6年間、健康食品・化粧品会社にて6年間、一貫して商品企画・マーケティング職に従事し、延べ200品目以上の商品開発をおこなってきました。
世界各地の機能性栄養成分の開発にも携わり、食品の新しい可能性を見つけて世に発信し続けています。
現在は二児の母(1歳・3歳)として、子育てに奮闘しながら、管理栄養士兼Webライターとして各メディアで活躍しています。

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